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プロが教える、グラスを美しく保ち、取り扱う方法

ウイスキーの美味しさを引き立てる、美しいグラス。バーで美しく並べてあるグラスを見て、自宅でもこんな風にできたらと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで、「MORANGIE TIME」のゲストとして出演いただいた、オーストリアのグラスウェアブランド「リーデル」のブランドアンバサダー・庄司大輔さんに、自宅でグラスを美しく保つためのポイントを教えていただきました。プロフェッショナルが実践しているグラスのメンテナンスの仕方、ぜひご覧ください!

グラスを洗う際の正しい持ち方

グラスを美しく保つために、まずはグラスの正しい洗い方から覚えておきましょう。というのも、飲み終わったグラスを洗う時に、ついグラスの薄い飲み口を強く握ってしまいパリンと割れてしまうということが、若いバーテンダーさんでも時々あるからなのだそう。

「例えばハンドメイドのグラスは、飲み口も薄く繊細な仕上がりで、お酒の味わいを感じやすい分、物理的な衝撃には注意する必要があります。高品位なグラスほど、グラスの台座と飲み口を持ったときの『ひねる』力に弱く、飲み口が割れたり、ステム(足)の部分がポキッと折れたりしがちです。ですから、グラスを持つ際、洗う際は、ひねる動作にならないよう、『ボウルと台座』を持つのではなく、「ボウルを手のひらで包むように持つ」のがポイントです」(庄司さん)

リーデル ブランドアンバサダー・庄司大輔さん

冒頭の写真がまさに「グラスの正しい持ち方」。グラスのボウル部分を優しく包み込むように握っているのがわかりますね。この他にもグラスを洗う際のポイントはあるのでしょうか。

「グラスの洗浄に使う洗剤は、家庭用の中性洗剤をお使いいただければ大丈夫です。ただし、スポンジで洗う際にグラスに細かなキズが入らないよう、研磨剤を含む硬い素材のものは避けましょう。また、できれば食器用とグラス用でスポンジを分けて使うことをお勧めします。食器を洗うスポンジには、どうしても料理の油分が染み込みやすく、グラスの汚れの原因になります」

また、グラスを洗うタイミングは、お酒を楽しんだ直後でなくても、少し時間を置いてからでも大丈夫で、むしろ洗い終わった後の仕上げが重要だと庄司さんはいいます。

グラスの自然乾燥はNG。クロスできちんと拭きあげる

「洗い終わったら、できるだけ自然乾燥させずに、グラス表面の水滴は拭き取ってください。洗った後に、そのまま自然乾燥させると水玉のような模様のウォータースポットが残りやすいのでグラス表面の水滴は拭き取ってください。拭き上げには、グラスに直接手が触れないくらいの、大きめサイズのクロスがお勧めです。クロスの素材は、綿のふきんよりも毛羽立ちの少ないマイクロファイバーやリネン(麻)などの素材が良いでしょう。リーデルでも、オリジナルのマイクロファイバー・クロスを使って拭き上げています」(庄司さん)

たっぷりと広めのサイズのクロスなら、上の写真のようにグラスに直接手を触れずに全体を包み込むようにして拭けるだけでなく、ボウルの中にクロスを優しく押し込んで回すだけできれいに仕上がります。

ウイスキーを飲むグラスは、ウイスキー専用に

最後にもう一つ、グラスの普段の取り扱い方について、プロならではのアドバイスをいただきました。

「リーデルでは、ワイン、ブランデー、コニャック、そしてウイスキーといったように、お酒の種類別にグラスを開発しています。これは、それぞれのお酒の香りや味わいの特性に合わせてデザインを行っているためです。特にワイングラスは、葡萄の品種別にグラスをご用意しています。やはり、高品位なグラスは、それぞれのお酒を飲むために開発されていますので、ウイスキーなら「ウイスキー専用」のグラスとしてお楽しみいただくことをお勧めします」

自宅ではつい、きれいなグラスをメインにいろいろなお酒を注いでしまいがちですが、飲むお酒によってグラスを決めておくのも、美味しく飲む秘訣となるかもしれません。

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