- 2022-07-11
- ARDBEG
ウイスキーのカスク史上、最も高額での取引。1975年製カスクを1600万ポンドで売却
究極のアイラモルト「アードベッグ」がリリースしたカスクの中で最も古く、唯一無二の1975年製カスク「アードベッグ カスク No.3」を、アジアの個人コレクターに1600万ポンド(日本円:約26億円)で売却しました。今回の販売は、ウイスキーのカスク史上、最も高額での取引となります。
「アードベッグ カスク No.3」は、アードベッグ蒸留所の2度の閉鎖を乗り越えた、唯一無二の1975年製カスクです。1970年代にはシングルモルトがほとんど造られず、また1980年代と1990年代にはアードベッグ蒸留所が閉鎖されていた時期もあり、アードベッグがリリースしたカスクの中で最も古く、類を見ないほど貴重なものです。今後、オーナーのために5年かけてボトリングされ(毎年一定数のボトル)、少なくとも10年間は再現不可能な、唯一無二のアードベッグコレクションを提供します。
グレンモーレンジィ社 トマ・モラプールCEOは今回の売却について、「私達のこれまでの道のりを支えてくれたアードベッグコミュニティの全ての人にとって、誇らしいことだと思います。わずか25年前、アードベッグは存続の危機に瀕していましたが、現在では世界で最も人気のあるウイスキーのひとつとなっています。スモーキーなスピリッツを生み出す蒸留所スタッフから、何十年にもわたって樽を管理する熟成庫スタッフ、そしてファンやバーテンダー、コレクターの間でこのウイスキーの評価を高めることに貢献してくれている世界中のチームに至るまで、何世代にもわたる努力の結晶がここにあるのです。」と語りました。
この販売による利益の一部、100万ポンド(約1.6億円)は、このカスクを何世代にもわたって大切に扱ってきた蒸留所のスタッフに敬意を表し、アイラ島の活動を支援するために寄付する予定です。
「アードベッグ カスク No.3」に注いだ同じ情熱とこだわりを、フラッグシップの「アードベッグ 10年」から限定商品まで、すべてのボトルに注いでいます。今後のアードベッグの歩みにもご注目ください。