- 2023-06-06
- RUINART
アーティストコラボレーション「カルト・ブランシュ」、2023年はエヴァ・ジョスパン
ルイナールは、毎年メゾンのテロワールやヴィジョンを世界的アーティストと共有し作品を完成させるコラボレーションプログラム「カルト・ブランシュ」を行っています。
2023年の「カルト・ブランシュ」参画アーティストは、パリを拠点に活動するアーティスト、エヴァ・ジョスパンです。彼女は、作品づくりとシャンパーニュづくりの両方に通ずる、動作と時間の積み重ねの大切さを、カードボードや浮き彫り、ドローイング、刺繍など様々な手法で構成されたインスタレーションによって表現するユニークなアーティストです。
エヴァとのコラボレーションに至った経緯は、彼女のクラフトマンシップに対する価値観と、時間という概念に導かれたことにあります。メゾン ルイナールの最高醸造責任者であるフレデリック・パナイオティスは、ブドウからアロマを抽出し、それを形にすることで、自分のイメージに忠実なワインに命を吹き込みます。彼女もまた、一見ありふれた素材に敬意を表しながら、歴史とノウハウを継承していくことを信条としています。両者にとって、時間はとても大切なものなのです。
エヴァは三度にわたりシャンパーニュ地方を訪れ、メゾンのブドウ畑、人々、歴史に触れ、2022年の収穫にも参加しました。シャンパーニュ地方で過ごした日々からインスピレーションを受けた彼女は、パリの工房で6カ月以上の時間をかけて、これまで培ってきた技術を駆使し、作品をつくり上げました。
「カルト・ブランシュ」のために製作された作品群
エヴァ・ジョスパンの「カルト・ブランシュ」の核
地下の世界に魅力を感じていたエヴァは、ルイナールの白亜質のセラー「クレイエル」を訪れ、深く感銘を受けます。根、深さ、地層に魅了された彼女は、上下をつなぐ感覚や彫刻に興味を持ち、それが彼女の「カルト・ブランシュ」の核となっています。
彼女の作品は、古典的なストーリー性に頼ることなく、テロワールとそのノウハウを呼び起こす、自由な放浪の旅としてデザインされています。そして彼女は、土地の多孔性、土壌、根、空、ワイン醸造やそれらの複雑なつながりからインスピレーションを得て、全てをつなぐ架け橋をつくりました。ひとつひとつが複数のストーリーとなり、全てが絡み合って1本のルイナールのボトルへとつながっていくのです。