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2020.03.06 ヴィネクスポ パリにて、Living Soils (生きた土壌) フォーラムを開催

2月10日(月) ~ 12日(水)の3日間、ワイン&スピリッツ業界の国際イベント ヴィネクスポ パリにて、MHD モエ ヘネシー ディアジオ株式会社の取り扱う、モエ・エ・シャンドン、ドン ペリニヨン、ヴーヴ・クリコ、クリュッグ、ルイナール、ヘネシー、グレンモーレンジィ、アードベッグ等のメゾンを傘下に持つモエ ヘネシーは、環境、サステナブル・デベロップメント (持続可能な発展) にフォーカスしたブースを設置し、「生きた土壌」をテーマにカンファレンスを行いました。

リサイクルコルクの壁、リサイクルバレルのカウンターで造作した408.8㎡のスペースにて、モエ ヘネシーCEOのフィリップ・ショウスのオープニングスピーチを皮切りに、シャンパーニュ・コニャックメゾンの社長、ブドウ畑・持続可能な発展のディレクター、醸造責任者、大学の研究者、ソムリエ、シェフ、国際機関の代表者、NGO、持続可能な開発技術に特化したスタートアップなど専門家やミレニアルズ・学生と共に、30分ごとのパネルディスカッションが3日間行われました。

テーマは、「生きた土壌」にまつわる、土壌、気候変動、生物多様性、水、環境認証、持続可能な農業、物流、包装材、クリエイティビティ、ラグジュアリービジネスの責任、2050年のワインとガストロノミーなど幅広いものでした。「気候変動に適応しながら生産を維持する方法、貴重な資源と土壌の活用方法」、「技術革新は新たな持続可能な農業への道を切り拓く鍵となり得るのか」、「なぜワインとスピリッツは、気候変動と生物多様性の損失の影響を強く受けるのか」等、様々なテーマについて、世界中の専門家とオープンでダイナミックな議論を行いました。

オープニングスピーチでは、モエ ヘネシーCEOのフィリップ・ショウスが3つのコミットメントを発表。

(1)2020年には、シャンパーニュのモエ ヘネシー所有のブドウ畑で除草剤ゼロにします。また、ワイン生産者のパートナーに対して持続可能な認定を受けるサポートを提供します。(2025年にはシャンパーニュ全体で除草剤ゼロ)

(2)モエ ヘネシーは持続可能なブドウ栽培に関する研究に専念するシャンパーニュ地方の研究センターに€20M (約23億8300万円) を投資します。

(3)知識とベストプラクティスの共有を促進するために、「生きた土壌の学びの場」を作ります。その目的は、ワインとスピリッツのより持続可能な未来に向けた進展に関する議論を包括的な方法で豊かにすることです。

3日間の主なメッセージは以下の通り。

・今まで、何世紀にもに渡ってメゾンを持続的発展させてきた我々にとって、今考えているのは、ただ10年20年先ではなく、何百年も先のこと。でもそれは、農家との対話、社員との対話を地道に継続するということ。

・競合も関係なく、技術やベストプラクティスを共有し、業界全体で持続可能な発展をしていきたいという想いから、ヴィネクスポというワインのメーカー、取扱業者が一堂に会する展示場で今回行い、みなに門戸を開放した。

・環境に対する取り組みによって、たとえ一時的に生産量が減ったとしても、長期的な視点で、自然を守り、品質を良くしていくことが重要であるということ。

・気候変動で、新しい品種の開発、新しい栽培方法も、シャンパーニュ全体で研鑽・議論が行われている。

・既に、モエ ヘネシー フランスでは、100%自然エネルギーを使用しており、グローバルでも順次切り替え中。

・新しい技術開発の他に、伝統的農法に立ち返る (例えば、羊を使った除草) なども、ヴーヴ・クリコ、クリュッグで行われている。

・パッケージの開発についても、ルイナールで、環境に配慮した新たなイノベーションが既に実現化している。

"プラスチック不使用&100%リサイクル可能なサステイナブルパッケージ『セカンドスキン』をルイナールから発表!"

・3日目の最後、シェフのアラン・デュカスをお招きし、フィリップ・ショウス、メゾン・プレジデント、メゾン・セラー・マスターズ、フェランディ料理学校、シアンスポーの学生、モエ ヘネシーのミレニアル世代が、2050年のワイン&ガストロノミーの像を考えました。どんなものを食べているか、どんな量たべているか、器はどうなっているか、飲みものはどうなっているかなど。「未来は素敵なボトルを傾けながら、あなたの隣人に耳を傾けることです。それはおいしい、素晴らしい世界になります。」By アラン・デュカス

左)2012年からモエ・エ・シャンドンで使われている、環境に配慮した電動トラクター

※現在、モエ・エ・シャンドンでは12台の電動トラクターが使われており、2030年までに25〜30台体制にする予定。内燃機関製のトラクターと比べ、1台あたりのカーボンフットプリントは23トンの削減となる。

右)ヘネシーで使用中の自走式除草ロボット

MHD モエ ヘネシー ディアジオ株式会社

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